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「子供達への応援歌　NEO」

「八郎湖の風景」の場面(写真はKIN制作のDVDから)
オープニング　「輝かしくなる唄｣ クリックするとメロディーが聞こえます きれいな水っこ　うまい水っこ いっぱいいっぱい　作りたい きれいな水っこ　うまい水っこ いっぱいいっぱい　作りたい みんなで守ろう　八郎湖 みんなで歌おう　八郎湖
	婆　「おばんです、いっぺ集まってらごど」 　　この春の大地震で　たいした心いだめでだ 　　家壊れだり、津波で流されだり、     原発のために避難さねばならなぐ 　　せなったり。 　　「八郎潟町でも終戦の年の春にこんた話っこあった」 半鐘が鳴り画面が転換、-　火事の唄　-
「炎　-　炎の舞　-」の場面
	火事の唄 町のはずれに　小さな火 風にあおられ　燃え上がる 火柱高く　燃え上がる 走る火柱　散る火の粉 うずまく炎　空こがし 飛び散る火の粉　なお高く 消えた町並み　焼け野原 くすぶる煙　ただ白く 川の流れが　ただ青く
「焼け跡・寺の墓地・墓石」の場面
	青空教室の唄 体育館も教室も焼けたけど 僕らは元気へっちゃらだ
	焼けたのは一日市だけでねぇ 羽立の一部、小池の面潟役場とその付近、 浦大町のほぼ全部落 学校も　役場も　寺も　神社も　何もかも　 でろり無くなった。 へば、わらしがた　学校なんとしたもんだべが。 最初のうちは　墓石を黒板がわりにして勉強したんだと
「井戸端会議」の場面
	おらのわらし、来週から 大川の小学校に通うって、 心配だぁ おらのあんちゃ、泣き虫だものな 大川のわらしは午前中でおわるど ケンカさねべが 「焼け」だ、「焼け」だとからかわれてな 大川は上級生だけ、下級生は面潟だと あいー、しかだね
	ワラシがたは大川と面潟の小学校に分かれて 通わせてもらうことになったんだ。 いっつもうるしゃワラシたちは、 鉄棒見てもちょっと触るだけ、 体育館でも隅っこさチョコンと座って黙って 下を見てるだけなんだと。 この様子を見て、町の人がたは、 「町の将来があぶない」って思ったんだど。 「まんつ学校だ」って考えたんだど。
	♪早く学校を はやくはやく　学校を 町の担い手　子どもたち 町の宝田だ　子どもたち はやくはやく　学校を ここで学ぼう　みんなして ここで遊ぼう　みんなして はやくはやく　学校を 慈しむのは　町の手で 優しく包む　町の手で はやくはやく　学校を
	さあ、なんとしたもんだべ 敷地はどこに、島の内は通学に遠すぎるし、 冬は吹雪 学校建設促進委員会をつくるべ 漁業組合、農業組合、大工組合、青年団・・・ まずは代替地だな 四月の田仕事前に始末をつける なんとがなるべ
	学校建設促進委員会には12人いた 代替地が決まらねば自分の家の耕作地を 提供するって契約書を作った まんつたまげだな
学校建設促進委員会の場面
	あっちで一反歩、こっちで一反歩。 みんなが協力してくれた。 敷地予定は一町三反歩、 で集まったのが一町八反歩。 おおおおっ。拍手。 敷地も決まったど。 おおおおっ。
交換作業の唄
	アーアー　ソレソレ おら家が移るの　昼根下　昼根下 ここと　そこを　取り替えて アーアー　ソレソレ おら家は　そっち　蒲沼だ　蒲沼だ そこの　耕地は　こっちさ来い アーアー　ソレソレ
お婆 んーだって　おめがだだば　やがになるごど　一番　欲しいのは　ナンだ　 若者 雨風　しのげて　学ぶ場所だ お婆 おめがだに　あるものは 若者 稲杭　稲わら　稲の縄 お婆 あだがだに　だせるのは 若者 この腕　この足　このちから 若者 ノマ小屋ならすぐ出来る お婆 やるごどは　きまっだど
	「ノマ小屋の唄」 さぁ　こしゃれ　ノマ小屋を わらしのためなら　エンヤコラ 稲わら編んだら　ノマになる オガクズいっぱい　ノマ小屋だ ここがおらほの　学校だ いっぱい遊べる　教室だ あたたかくて　ふっかふか 藁の匂いの　ノマ小屋だ
	それにしても　ここは　おかしな町だ 日本国中食べ物さえろくになくなっていた。 あの終戦間際に　大火になっても　 子どもの教育のこととなると 何を置いてもとりかかった ヤッてばサッと 子どもたちも　勉強といえば　青空の下で よその学校で　ノマ小屋で　やっていた。 それなのに　底抜けに明るかった。 あえ-　しかだね。　盆踊りの始まるところだ。
「踊りたくなる唄」 　クリックするとメロディーが聞こえます 太鼓たたくなら　にしめでたたけ 太鼓たたかねば　踊られぬ みんな仲良く　みんな仲良く 輪になって踊れ 囃子太鼓の続きまで　 囃子太鼓の続くまで
	フィナーレ さぁさ　あだも　あだも 一緒に　盆踊りさ　あべ　あべ あべ　あべ　ミュージカルはまた来年

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