湖東地区JA生活指導員協議会「伝えたい湖東の味」から
月 | 行事 | 料理 | 内容 |
1月 | 元旦初詣 | 正月料理 | 餅、ご飯、煮物 つゆこ餅(雑煮)、デンブ(ゴボウの煮物)、ハタハタ鮨、大根なます、 黒豆、鰊の昆布巻き、伊達巻き、栗きんとん、屠蘇酒、ぼだっこ(鮭の塩引き)、酢だこ、煮豆 |
. | 2日初売り | とろろまま | ● とろろまま とろろ芋をすり鉢ですり、みそ汁の汁でのばし、ご飯にかけて食べる |
. | 6日寒の入り | 寒豆腐 | ● 寒豆腐 大根と豆腐の湯豆腐。ネギ味噌またはニンニク味噌を付けて食べる |
. | 7日七草 | 七草がゆ | ● 七草粥 昆布、ゴボウ、大根、人参、椎茸でダシをとり、これご飯を入れてお粥にする これに添え餅と春野菜を入れて食べる |
. | 11日蔵開き | 祝膳 | 尾頭付き魚、煮付け、なます、デンブ、お神酒を載せたお膳を二枚蔵に挙げた。 |
. | 15日小正月 | きゃのこ、餅 | ● きゃのこ ゴボウ、人参、ジャガイモ、塩漬けの山菜、焼き豆腐、金時豆、ジンダ豆などを一口大 細の目切りにし昆布ダシに固い物から順に煮込み、味噌仕立てにする。 |
2月 | 1日年祝い・厄払い | 祝膳 赤飯 |
● 赤飯 小豆には薬効があると言われ、赤色は邪気を払い厄除けの力を持つと信じられていた。 古代の米は赤米であったのが白米になって小豆で赤く染められた。民間で赤飯で祝うようになっ たのは江戸時代から。 |
. | 3日節分 | 炒った大豆 | * |
3月 | 3日雛祭り | あられ、甘酒、赤飯 | ● あられ 宵節句に餅をつく。白餅、赤餅、草餅を菱形に切って重ねて添える。この時ついでに細く 切った餅であられを作り農繁期頃まで保存し夏までのおやつや間食とした。 ● 甘酒 お粥にした餅米にコウジを混ぜ8時間くらい保温する。2、3時間毎にかき混ぜる。8時間たった ら自然にさます。塩ひとつまみ入れて冷蔵庫で保管。 |
4月 | 8日お釈迦様 | ●大福 餅、赤飯 |
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5月 | 5日南秋統一の祭典 | 「祭典の料理」 赤飯、餅、ツブの和え物 巻物、 巻き寿司 ようかん、 寒天、 カスベ |
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. | 上旬 田植え初め | 赤飯、餅 マメノゴのにぎりまま (きなこ飯) あさづけ |
農作業は共同で行なわれていた。昼食に出されたのは豆の粉焼きめしと身欠き鰊、蕗の煮付け 山菜のおひたし、 ● マメノゴのにぎりまま 白米のおにぎりに黄粉と砂糖を混ぜた物をまぶし、キャパ(ほうの葉)で 包んで藁やすげのひもで結ぶ。みそ漬けの漬け物が添えられる場合も。 ● あさづけ さなぶりのおやつとして作られた。米粉に水を加えとろみが出るまで混ぜながら煮る。 これに砂糖、塩、酢を加えて味を調える。透明になったら火を止め、冷めてからキュウリ果物を添える。 |
6月 | 旧5月5日端午の節句 | 笹巻き、笹団子、よもぎ餅 米粉巻 |
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8月 | 7日墓払い | 赤飯、餅 | 迎え火 |
. | 13日盆 | まま漬け 赤飯、カスベ(エイの煮物) 精進料理、小豆飯、そうめん 鰊の昆布巻き、ところてん キュウリなますなど |
迎え火 ● ままづけ お盆前後に供物の一つとしてまま(赤)漬けが作られる。気温の関係で年中漬けることは 難しく、お盆の前後1ヶ月くらいに漬けられる。 炊いた餅米に砂糖塩刻んだ生ショウガを混ぜ、冷ます。 塩漬けのキュウリ、塩もみのシソの葉、菊などと笹の葉を交互に2、3段重ね重石をかけて2、3日置く。 |
. | 16日送り盆 | 同上 | 送り火 |
. | 20日二十日盆 | 同上 | 送り火 |
9月 | 20日彼岸入り | 団子、赤飯、餅 しんこ餅 |
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. | 23中彼岸 | 同上 | * |
. | 26締彼岸 | 同上 | * |
. | 旧歴8月15日十五夜 (豆十五夜) |
枝豆、サツマイモ、秋果物 アケビ |
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11月 | 庭洗い(農作業の終了) | タマコモチ 大根すりなます |
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12月 | 6日はた神様 | こうせん | * |
. | 12日山の神 | おやき | * |
. | 22日冬至 | カボチャ | ● カボチャを煮る、小豆とカボチャを煮る場合も |
. | 28日餅つき | 餅 | 正月用の餅と食用の餅をつく |
. | 31日大晦日 | 年取り膳 | 夕食に食する 白飯、頭付きの魚、キンキン、ハタハタ、赤飯、ハタハタ寿司、なます、煮付け、デンブ、ゴボウなど |