秋田の子供達 |
単身赴任先の浜松に帰ってきてます。4日5日は予定通り大久保、八郎潟をうろうろ。 月山神社のお祭り情報ありがとうございました。神社境内は桜がきれいで。関東東海はとうに終わっていたので 2度目のラッキー。 また、おっしゃるとおり、踏み切り抜けた道路の左側に露店が見事に並んでいました。祭りだということで、町中の 小中学生がこぞって集まってきているほど多くの子どもたち。3歳児ぐらいの大きさのペットボトルを売ってるお店 が流行っていて、たくさんの子が背中にしょって行き来してます。今年の縁日人気アイテムになるかも。買ってもら った3歳ぐらいの子がそれを背負って歩く姿など、2人列をなしているようでした。 「前の日の夜に何かしている。」、「朝はセンターに着付けに集まってくる。」などの情報を手がかりに、一観光客の くせに厚かましく夜討ち朝駆けしました。夜、商工会館でかわいい秋田音頭の練習と一日市神社への奉納を見学。 唄・お囃子は生で、テンポの速い秋田音頭。けっこう会館に太鼓の音が響き、子どもたちには踊りがこの太鼓のイン パクトとともに体にしみこんでいくんだろうなと思いました。唄はよく聞く秋田音頭の節で聞いててわかりましたが、 お囃子のおじさんの日常会話のほうが秋田っぽくって聞き取りに苦労しました。 (長くなってきたので、その2へ) |
朝は6時半から商工会館に出向く。子ども願人で、体操服姿の子どもたちが定九郎やじっちゃ、踊り衆にかわってい くところを舞台裏まで見せてもらいました。(最初、体格のいい中学生ぐらいの男の子が上半身裸でさらしを巻いても らっているところに出くわし、もしかしたらと思ってみていたら赤褌をつけてもらったので、やっぱり定九郎だと喜んだ ものです。) 商工会館の玄関近くで奥の部屋の様子を見ていると、やってきたおじさんが「(寒いから)中におはいり」と言ってくれ てホールの片隅で見学させてもらいました。ストーブがあったかくて、感謝です。大人の願人の様子や、秋田音頭が 女の子ということから、子ども願人はてっきり男の子グループと思っていたら、女の子のほうが多いくらいだったのが 意外でした。でも、女の子の願人もかわいくってよろしい。そうこうしているうちに、定九郎がもう一人出現。このダブ ルキャストもサプライズ。面白かったのが3歳くらいの女の子。出演するお姉ちゃんの世話に母親が来ているのにつ いてきたんだけれど、部屋にいる定九郎にびっくりして、目を凝らして見つめたまま立ちすくんでいました。どうやら危 害を加えてこないと見るや、突っつきにいっては退きのヒットアウエィをし始めて、大喜びでした。 タバコ一服しにきたおじさんが、声をかけてくれました。「どこから来たの?」「横浜です。」「誰かの親戚?」「観光にき ました。」「うそだべ。」それやこれやの、楽しい早朝見学でした。 (一行がいよいよ町にくりだすくだりは、その3へ) |
GW最後の日にDVDレコーダーなんて買ったもんだから、ちょっとネットから遠ざかってしまいました。あんまり間をお くと忘れるので、5/5にリターン! もう一気に書いちゃいます。 宿に朝食をとりに帰って見学の支度をしているとお囃子が聞こえてきました。あわてて外に出る。秋田音頭の屋台でし た。あいにく小雨の天気で屋根のあるところの踊り少女たちはセーフでしたが引っ張っている男の子たちが気の毒。 風も時折びゃっと吹いてきて、ローソンの角ではござがめくれて提灯が飛びました。思ったより踊りをやってくれてこち らはラッキー。間付け芸は数をこなすもんだと感心しました。(これは大人願人も子ども願人も一緒です。)上手でかわ いい踊りでよかったですね。手踊りと花笠踊りと組み踊り。組み踊りについてはこちらに来るまで前知識がなかったの で興味津々で見ました。去年、北陸で見たのが二刀流と鎖鎌と薙刀の戦い踊り(白石噺)でしたが、ここでの組み踊り は出刃包丁と番傘でのファイト。何かの芝居が元になっているんでしょうか。また尋ねたいところです。 さあ、今回のお目当ての一つ。秋田音頭の手踊りです。一般的に女踊りですが、テンポの速い音頭(ほとんどラップ)に のせて、「柔術」から来たフリを含めて踊るのでけっこう速くて大変。でもかっこいい。一般的な盆踊りには向かなくて、 こういう披露舞台での踊りになりますね。手の動作のテンポが昔見たジャッキーチェンの映画を思いおこしてくれました。 同じ秋田の「音頭」ながら、西馬音内とはまた違った伝統でした。 この日、秋田音頭グループ、大人願人グループ、子ども願人グループ、一日市神社の神主さんグループが町中を巡って いました。子ども願人の所在がつかめず、午後の出発箇所に昼食後出向く。いたいた~。そして付いて廻る。午後は雨 があがってくれて、私も願人ご一行も助かりでした。秋田音頭踊りグループよりかは学年の低い子も多かったし大人数 だったし、賑やかでかわいい角付け行脚。思ったのが、踊りだけでなくて、移動時のボーボコ節で唄声を揃えたり、変わ るがわる口上を務めたりと、踊った・唄った・芝居した?全体が、楽しいイベント楽しい思い出になるんでしょうね。 さて、ダブルキャストの定九郎とじっちゃ。こちらもいろんな光景が見て楽しんでました。こども110番の看板が町の角々 にかかっているんですが、悪人が定九郎メイクなんですね。その刷り込みがあるかないかはわかりませんが、玄関先に 出てきたちっちゃい子はほぼ、ビックリ顔でした。また、ある辻で角付けしているとき、それを見に来た近所のおじいさんが、 ノーメイクで「じっちゃ」ができそうだったりで。 パロディその1。定九郎はいつも着物の肩のところをまくり上げて見栄をきっているように見えます。おーいおーいと呼び ながら、マリナーズのユニフォームを着た「定イチロー」を登場させて、バッターボックスでの形態模写を芝居に取り込ん ではいかかでしょうか。 パロディその2。あの近所のおじいさんが、みのかさ付けて、突然、じっちゃしてくれないかなあ。 岐阜県・郡上踊りのげんげんばらばらで「金が仇の世の中か、縞の財布に五十両、先へとぼとぼ与市兵衛、後からつけ 行く定九郎、提灯バッサリやみの中、山崎街道の夜の風…」で馴染んでいたストーリーが八郎潟で寸劇で見れる。つな がった感じがしてめでたしなのでした。 (言葉と子ども達) よくテレビとかでは、不適切な表現とか気を配ってますよね。それに慣れている感のある今、伝統ものならではの言い 回しで演じる子ども達にドキッとしたケースがあり… 1、寸劇で、定九郎が、じっちゃの年の割には元気なことを誉めるところで、「よい年をしやがって…」 2、秋田音頭の放送・市販ものでない地元の唄は、宴酒席の戯れ唄からのものが多いのか、けっこう全国トップクラス のわいせつ系歌詞が多い。「加藤清正が三本槍で虎を突いて、今の若いものは…」の一節は、子どもに意味聞かれて も答えられません。その唄で、毎度毎度踊っている子ども達にあらまあ。 3、願人踊りの行進唄であるボーボコ節も、起こりが江戸期、村の冷や飯の若者達が面白くこしらえたもの?なので、 数え歌の歌詞に間男がでたりしてなにやらえろい。それを子ども達が大勢で元気に唄っている。あらまあ。 大人願人の皆さんは、最後のほうで振る舞い酒によっぱらって、笑いの中でとちったりとか、そんなのが面白かったで すね。まあ、何はともあれ、踊りの皆さん、午前午後のながきにわたり、いっぱい踊ってくれまして、ありがとうございました。 浜松に帰って小雨の日が続きました。仕事で外出時、町を歩いていて雨がやみそうな時、ふと、独り言をいってしまった ものです。 「あー、降る雨じゃ、降る雨じゃ。雨もよほど小降りになってきた…」(寸劇の冒頭のじっちゃの台詞) 最後に… またいつか、八郎潟は伺いたく思っています。その時、今日踊っていた子達と一緒に盆踊り踊れたら、いい 感じですね。 |